2021年11月11日木曜日

瀬戸内寂聴さんのご逝去について

徳島市出身の作家で当館名誉館長の瀬戸内寂聴さんが令和3年11月9日、心不全のためご逝去されました。100歳まであと半年というところでした。

瀬戸内さんは『場所』(野間文芸賞受賞)などの小説やエッセイ集を400冊余り刊行したほか、51歳での出家後には、全10巻に上る「源氏物語」現代語訳の偉業を成し遂げ、2006年に文化勲章を受章しました。また、04年から10年間、当館館長を務めるなど、古里・徳島の文化振興にも大きな足跡を残しました。
人の何倍も生き、人の何倍も書いた瀬戸内さんの業績を偲び、謹んでご冥福をお祈りいたします。
当館3階には、瀬戸内さんの生涯や作品を展示し、京都・嵯峨野の「寂庵」の書斎を模した「瀬戸内寂聴記念室」を設置しておりますので、ぜひご観覧いただき、在りし日の瀬戸内さんをお偲びいただければ幸いです。


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